2004年12月04日

踏み込む力が蹴る力になる

球威のある球を蹴るための要素にはもう一つ「スピード」があるんだけど、
これは前に書いた踏み込む「力」と合わせて「瞬発力」といった方が解りやすいと思う。

踏み込んだ時の瞬発力を、高く跳ぶためにでも遠くへ跳ぶためにでもなく、
移動するスピードを生むために注ぎ込む、
走り幅跳びよりも短距離のスタートを想像してもらえば解ってもらえるだろうか。

踏み込む足が生んだ「瞬発力」は、体幹が前方へ移動する力に換わる。

立ち足が着地した瞬間、この力が地面に吸収されてしまわないように、
立ち足の足首と膝、それから腰を柔軟に使って保存する。

保存した力を蹴る足に注ぎ込む事で、ボールを蹴る力にする。

この力の伝達作業を、躊躇無く一瞬で行えばイイだけ。
蹴り足を意識的に後方へ引き上げる必要もないし、腰を旋回させる事もしない。

踏み込んだ足つまり蹴り足は、踏み込んだ際の反動で自然に後方へ跳ね上がり、
立ち足が着地した際の反動で自然に振り下ろされてくる。

蹴り足は、ただインパクトの瞬間に備え、面を作り、ミートする事に集中する。

踏み込み足が蹴り足になるから、踏み込む力が蹴る力になる。
こう解釈してもらえれば、踏み込む事の重要性が解ってもらえると思う。

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