Top Page 親子で球蹴り 「教える」ということ 偶然に訪れる「きっかけ」

2005年06月03日

偶然に訪れる「きっかけ」

ボールを足下に止め、二三歩後方へステップしてからキック。
子どもがシュートする際に、こんな動作をしたのは初めてだった。

疑問に思い、スクールの練習の後で子どもに尋ねてみたところ、

「みんながやっていたから…」という返事が返ってきた。やっぱり…

このトレーニングの中盤頃から、いつの間にかみんながこの悪い動作をしていた。

当然、誰かが意識的に始めた訳じゃない。
最初にコーチの見せてくれた手本も正しかった。

だけど、
子ども達の誰かが、この誤った動作をしてしまった。
誰もこの動作を注意しなかった。
みんなが真似をした。

「きっかけ」を逃してしまったんだね、きっと。
サッカーを始めたばかりの子ども達は、
何が正しいか間違いなのかと言う事以前に、何があるのかさえも知らない。

「あ、こんな蹴り方もあるんだ!」と、
素直に気づいてしまった子どもが、真似をしてしまうのは当然の事。
本来なら、褒められてもいいはずの行動。

意図的に「きっかけ」を作る事は大事だけど、
偶然に訪れる「きっかけ」を見逃してはいけないんだね。

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