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2006年06月21日

退化している

一年生の頃からみてきた子供達が、最近急に大人しくなってしまった。

ボールを持ったらゴールを目指し、シュートを楽しんでいた子供達が、なんだか別人のようになってしまった。
とても個性的だったのに、規格化されてしまった感じ。
みんな別々の少年団に入ったはずなのに、なぜかみんな同じ。

ネットの外側から練習風景を眺めているだけの僕が言うのは何だけど、明らかに一年前の彼らのほうが、楽しそうだった。

3対3のミニゲームだってのに、シュートよりもパスを優先する。
ゴールに向かってドリブルをするより、クロスを上げるためにフランクを走る。
相手が目の前に来ただけで、すんなりと背中を向けてしまう。

代表選手のプレイに似ている。

「ひとりでやるなよ」
「パスしろよ」
「ほら失敗した」

子供達が口にする言葉も変わってしまった。

ボールをポゼッションするのは、攻撃する機会を作り出すため。
縦パスを入れるタイミングを計り、シュートチャンスを常に狙っているはず。

シュートチャンスが目の前にあるのに、見て見ぬふりをしてパスを回す。
それがいつの間にか、シュートチャンスを見つけられなくなってしまう。

サッカーが退化しているのは、日本だけかもしれない。

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