2006年12月13日

旅をさせる

こどもと二人で居間でで寛いでいたりすると、僕の膝に上ってくる。
小さかった頃は、僕の膝に座って、僕のおなかの上で寝ていたっけ。

小学生になってから、やらなかった事なのにどうしたんだろ?

自分の部屋で一人で寝るようになったからだね、きっと。

一人で寝るようになって、ちょっと寂しい思いを味わっているから、人の温もりが恋しいのかな。

12月だっていうのに、一日中ランニングシャツに短パンで過ごしているから、身体が冷えちゃうって訳じゃないよな。

僕は、小学三年の夏休みに八ヶ岳を縦走したことがある。
大人の引率はあったけど、山を歩き始めたら集合場所の山頂までずっと一人だった。
硫黄岳山荘に一人で辿り着いたときは、とっくに日が暮れていたっけ...

一人ではじめて歩く山道、最初は心細かったけど、会う人みんなが声をかけてくれるから、仲間が待っていてくれるから、楽しかった。

「挨拶って大事なんだな」って思ったはずだし、「仲間っていいな」って感じたはずだ。
この時の気持ちは、忘れられない。
はっきりとした形や文字に残っている訳じゃないけど、僕のからだが記憶している。

自分の部屋で一人寝るぐらい、とっても小さな旅だけど、何か得るものはあったのかな?

僕は、こどもを山登りに送り出す事ができるだろうか?
今は一緒に登りたいなって思っているんだけど...

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