2009年01月29日

ボランチ

こどもたちが集まりサッカーしようって段になると決まって、「ポジションを決めよう」ってことになり、さらに、「ボクはミッドフィールド」、「ボクは中盤」、「ボクはボランチ」、「ボクはハーフ」と宣言しはじめる。

「おいおい、フォワードはいないの?バックスは?どうして中盤がイイの?」って尋ねると、
「パスができるから」、「ドリブルできるから」、「シュートが苦手だから」、「ディフェンスが苦手だから」ってな言葉が返ってきた。

「守備も攻撃もできるから(やっていいから)」って、ポジティブにも受け取れる言葉もあったりするけど、

日本ではDFはDF、MFはMF、FWはFWになっている、攻撃と守備が分業されているのではないでしょうか。コンセプトを少し変えなくてはいけないと思います。まずはチーム全体で、全員が攻撃し、守備しなくてはなりません。

と、クロード・デュソー氏がおっしゃる通りです。
攻撃と守備が分業されていて、そのうえ、ポジション毎に細かく分業化されてしまう。

なぜかって、指導するのがラクだから、なのかな?

こどもたちも、「フットボールとはなにか?」を分かっていない。
指導者が分かっていないものを、こどもが理解する訳はない。

アカデミーの場合、1,2,3年生に聞いてもディフェンスしたい選手は一人もいない。1つのチームをつくるために選考をしていないからです。皆ボランチをやりたい選手ばかりです。

とあるが、これはどうか?

いい選手を集めたら「ボランチをやりたい選手」ばかりだった、ってことですね?
つまり、アカデミーに選考される選手ってのが、既に「ボランチをやりたい選手」に育てられてしまっているってこと。

そのうえ、

日本で言うボランチのポジションを表す言葉は、フランスでは「ボールを奪う人」という意味になります。日本ではボランチはボールを奪えていません。

ってことは、その「」すら理解できていないってことなの?

「ボランチ」が分からないのに「ボランチ」をやりたい。

まったく、日本人らしいよね。

「フットボール」を知らずに、「サッカー」してるんだよね。

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