2009年08月05日

砂の上を走る

練習の時は一生懸命に走るくせに、試合の時にはどうして走らないんだろう?

そんな訳ないよなぁって、不思議に思っていたんだけど、前日に雨が降って湿ったままのグラウンドを走ってみてよく分かった。

それはまるで、海岸の砂の上を走っているようだった。
そういえば、「走り出す時に滑る」グラウンドだって言ってたっけ。

足首を突っ張った状態にして、つま先だけで蹴って走ろうとすると、深い砂のようなグラウンドにつま先が食い込んで力が吸収されてしまう。

身体が前に進んでくれない。
これじゃ、走りたくっても走れないよな。

こどもが日頃練習している小学校の校庭は、表面に細かい砂はあるもののその下はカチカチ。試合会場のグラウンドとの差は大きいね。

だけど、その差を感じさせないで、平気で走っている選手もいるんだから、走り方に違いがあるんだよね。

どうしたら砂の上でも速く走れるようになるのか?
理屈は解っているけど、口で教えても面白くないね。

近くに海があって、砂浜があれば、砂浜の上をハダシで走ってみましょう。波の音を聞きながら、走ってみましょう。硬い砂の上、やわらかい砂の上など、砂の状態で、走りやすさ、走り方がどう変るかを感じてみるのも楽しいことです。学校の校庭で測った50m 走のタイムと、砂浜の上で測る50m走のタイムも比べてみましょう。これも、タイムの差が大きい人と小さい人がいると思います。タイムの差が大きい人は、足首を強く伸展させて蹴る動作をする人です。このようにして地面を蹴って走ると、砂が体重を受け止めてくれません。足を取られて滑ってしまいます。小学生段階で、砂の上でどうしたら足を取られないで走れるかを、からだで覚えたら一生の財産です。パリで行われた世界陸上選手権の200m競争で3位に入賞した末續慎吾選手は、砂浜の上で速く楽に走れる走り方を身につけたことは有名な話です。

参考図書
スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと
サッカー選手なら知っておきたい「からだ」のこと

からだで覚えて一生の財産にするために、砂浜を走らせてみようかな。
ビーチサッカーでもいいな。

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