これでいいの?
「これでいいの?」
さっきさんざんやったばかりのインサイドキックが、まだ納得できないようだ。
シャワーを浴びて、遅い昼食を食べた後になって、子どもが聞きに来た。
「どう、やってごらん」というと、自分なりに理解したキックフォームで蹴って見せてくれた。
僕が教えているインサイドキックは、骨盤が相手に正対していないといけない。練習中に「へそは、どっちを向いている?」といって修正させているのだけど、蹴り脚側に開いてしまっていて、蹴り脚が立ち脚の膝の動きに遅れて動作に入ってしまう。
身体が蹴り脚側に開いてしまっているだけで、上半身を全く使えていないから、脚だけで蹴るフォームになってしまい、脚を振り回す。自分の立ち脚に蹴ったボールをぶつけてしまう事があるのは、このせいだ。
「立ち脚側の、ここの骨(骨盤)を引くようにして、骨がまっすぐになるようにしてごらん」といったら納得できたようだが、「こうやってけると、きんにくがいたい」と。
そう、慣れるまでは腹筋と脚の付け根が痛いかもしれない。
楽をしようとしてフォームが崩れてしまったんだから、仕方ないよな。
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