Top Page 親子で球蹴り off the pitch 聞くは一時の恥

2005年08月19日

聞くは一時の恥

サッカースクールでの練習後に、こどもを叱りました。コーチが今日の練習を振り返って、大事な話をしてくれているのに、仲間と別の話題で話をしていて、これを聞いていなかったのです。

「聞いていなかったのなら、コーチにもう一度聞いてこい」と言うと、「いやだ」と首を振ります。「なぜだ」と問うと「はずかしい」と小さな声で返事が...

上級生の指導をすでに始めているコーチのもとへ、ベソをかき鼻水を垂らしながら、とぼとぼと歩み寄り、話を聞く事はできましたが、コーチが話をしている間は、靴を気にする振りをして下を向いたままでした。

6歳の子どもですから、2週間ぶりに仲間に会い、楽しくてはしゃいでしまうのは仕方ないでしょう。コーチの話に集中できず聞きそびれてしまう事も、たまにはあるとは思います。

そんなことより、聞きそびれた話を聞きにいくのを「恥ずかしい」と思う事が、許せませんでした。

家に帰って、サッカーノートに書かせました。「きくはいっときのはじ、きかぬはいっしょうのはじ」と。

今朝、「昨日教えた言葉の意味、解るか?」と聞き直すと、「しらべて、かいておいた」と予期せぬ返事が返ってきました。

僕が起きる前に、調べていたようです。辞書に書かれていたままがノートには書かれていたので、「どういう意味だ?」と問うと、「ききそびれたことをきかないでいると、いつまでもさっかーがへたなままで、はずかしい」と、彼なりの解釈ができていました。

指導中にも関わらず、もう一度丁寧に話をしてくれたコーチは勿論、「もうおわったかな」「いくとおこられちゃうよ」などと言いながらも、僕に叱られているこどもの事を気にして、助け船を出してくれたこどものチームメイトにも、

また大切な事を教わったようです。

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