解説者のレベル
たまたまテレビでシンクロナイズドスイミングの放送を観ていて、解説者(元コーチ?)のコメントがとても適切で厳格、そして解りやすいと思った。
そういえば、水泳でも柔道でも体操競技でも、日本が得意としているスポーツの解説者は、このあたりが共通している。
競技そのもののレベルが高いから、元競技者としての誇りがあるから、下手な解説をする訳にはいかない。だから、解説のレベルが高い。
身内だからと言って、曖昧なコメントをする事はないし、駄目なら駄目なところを解りやすく指摘してくれるから、なるほど、そういうものなんだと、本質を理解することができる。
解説のレベルが高ければ、競技自体のレベルも上がるんだ。
それに比べて、サッカーの解説者たちときたら、プレイをしているのは自分の身内で、もしかすると来週にはそのチームの関係者になっているかもしれない、なんてソロバンを弾いているからか、
厳しい事は言わないし、曖昧な表現が多い。
「枠には行かなかったけど、良いシュートでしたね」とか、
「あのファールは仕方がない」とか、バカな事を平気で言ってのける。
解説者のくせに観戦者になってしまって、贔屓の選手だけを応援してみたり、「あー」だの「おー」だの訳のわからない言葉を発しているだけの輩までいる。