左利きだったのに
その子は生まれつき左利きでしたが、「日常生活に不便だろう」という考えから、右利きに矯正されました。
彼は小学生になってサッカーを始めましたが、左足には苦手意識があり、思うように蹴るには苦労している様子です。
正直言って、右足でも左足でもさほど差は無く、どちらもあまり上手ではないのですが、右足で蹴るのを優先して練習してしまっているようです。
ある時、「君は生まれつき左利きだったんだぞ」と教えてあげましたが、一言「うそぉ」という返事が返ってきただけで、「左利きだった」という意識はとっくに無いようです。
彼に、フェイントを教えた事がありましたが、正直驚きました。
右足でも左足でも、鏡に映したように体がぶれることなく、同じリズムでフェイントができるんです。
これはきっと、初めて学ぶフェイントに関して、右側とか左側とかいった意識が働いていないからでしょう。自然に動きのバランスが取れているんだと思います。
彼は、今の小学生チームに入ったばかりの頃からゴールキーパーをやっているそうです。
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