「ターン」はいらない
サッポがこどもと遊んでくれた事があった。
こどもの足元にボールを蹴って転がし、「蹴ってごらん」と無言で促す。
こどもはそれを理解して、サッポにボールを蹴り返すが、上手く転がってくれない。
サッポは困ったなってな顔をして、ボールを拾いに行き、「もう一度やってごらん」と、また無言で促す。
上手に蹴る事ができたボールがサッポの足元へと転がっていくと、今度はこどもに向かって、満面の笑みでサムアップしてみせる。
これもまた無言で...
二人ともとても楽しそうだった。
やっぱり「ターン」はいらないと思う。
仲間がターンできる状況でいるのなら、ターンしやすいパスをあげればいいだけだし、仲間は、こいつがこんなパスをくれた時にはターンできるって理解できていれば済む事だ。
サッカーは確かに、コミュニケーションのスポーツで、仲間とコミュニケーションができないといいプレーができないし、いいゲームにならない。
だからといって、なんでもかんでも言葉でコミュニケーションをとればいいのか??
忘れて欲しくないのは、サッカーはボールでコミュニケーションするスポーツだという事。
ボールにメッセージを込めて仲間に渡す事で、コミュニケーションするんだ。
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