2009年01月28日

良いプレーとは、「勝ちたい」と思うこと

Technical news Vol.29 P.49に、「JFAアカデミー福島での3年間と育成への提言(vol.1)」と題された、クロード・デュソー氏と布啓一郎氏との対談が書かれています。

その中で、

布 : フットボールをしている。フットボールを理解する。非常に難しいことです。日本の指導者にもう少し噛み砕いてメッセージを出せますか。日本人はボールを扱えるが、フットボールはしていないということについて。

に対して、デュソー氏は、

デュソー : この差は、日本ではDFはDF、MFはMF、FWはFWになっている、攻撃と守備が分業されているのではないでしょうか。コンセプトを少し変えなくてはいけないと思います。まずはチーム全体で、全員が攻撃し、守備しなくてはなりません。FWはアタックを終わって守備をしなくてはなりませんが、必ずボールを奪うというよりも相手の妨害をします。また、日本で言うボランチのポジションを表す言葉は、フランスでは「ボールを奪う人」という意味になります。日本ではボランチはボールを奪えていません。

と、

布 : ゲーム環境、トレーニング環境は大事ですね。攻める人と守る人が分かれてしまっているという話がありましたが、これは同感です。その考え方を変えるために、日本人にどういう提言がありますか。

に対しては、

デュソー : 子どもたちにフットボールをさせる、ということです

と応じています。

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2006年04月24日

「ターン」はいらない

サッポがこどもと遊んでくれた事があった。

こどもの足元にボールを蹴って転がし、「蹴ってごらん」と無言で促す。
こどもはそれを理解して、サッポにボールを蹴り返すが、上手く転がってくれない。

サッポは困ったなってな顔をして、ボールを拾いに行き、「もう一度やってごらん」と、また無言で促す。

上手に蹴る事ができたボールがサッポの足元へと転がっていくと、今度はこどもに向かって、満面の笑みでサムアップしてみせる。
これもまた無言で...

二人ともとても楽しそうだった。

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2004年12月07日

意思表示

意思表示が問題解決の糸口だとすると、思い当たることがある。

以前、高校生の試合を観戦しにいったとき、応援していたチームの動きがとてもぎこちなく見えた事があった。

選手がパスを受けるたびに、壊れたDVDを見ているときのように全体の動きが一瞬止まってしまうのだが、これはすぐに原因が解った。

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