豆炭と松ぼっくり
晩ご飯は、ダッチオーブンを使い、時間をかけて作ることにしている。
とはいっても、いちばん時間がかかるのは火起こし。
薪で火を起こすのであれば簡単なことなんだけど、薪では微妙な火加減を調整しにくいし、火持ちが悪いから僕には向かない。
だから、ずっと豆炭を使ってきたんだけど、これは火付きが悪いので苦労する。
火起こし器
なんて便利なものがあるんだけど、どれも一度に大量の豆炭に火を熾すのには不向きだった。
だから、まず薪で火を熾してから豆炭を大量にくべて引火させていたんだけど、豆炭をくべすぎると空気の通り道が無くなってしまい、熾きていた火が小さくなってしまう。
隙間を作ろうとすると広いスペースと時間が必要になるので効率が悪い。
無印良品嬬恋キャンプ場の大きな焚き火台で準備をしていたら、こどもが枯れた松の木の枝と大量の松ぼっくりを拾ってきてくれた。
松の枝も葉も火付きが良く、これで熾きた火はとてもいい。
で、乾燥して開いている松ぼっくりもいい火が熾きるんだ。
丸めた新聞紙の上に枯れた松の枝を乗せ火をつけ、薪をくべ、火が落ち着いたところで、松ぼっくりをくべ、そのうえに豆炭を置いた。
松ぼっくりと豆炭が交互に並ぶように30個程の豆炭を並べると、開いた松ぼっくりが空気の通り道をつくり、大きく熾きた火が豆炭を覆う。
これはいいぞ!
赤々と燃える松ぼっくりが豆炭を囲んで、全ての豆炭に火がまわった。
キャンプ場の松林って、暗いイメージで好きじゃなかったんだけど、便利だね。
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