ユニバーサルデザイン
サッカーをしていると、「利き脚はどっち?」って真顔で聞かれる事がある。
以前は「両方」なんて答えていたけど、その度に「ホントカヨ?」ってな顔をされてしまうので、「細かいタッチなら左足かな」って答えておく。
「じゃあ右足は?」って聞かれたら、「普通に蹴れるよ」って答える。
「左利きなんだ?」って言われたら、「違うよ」って言っておく。
正直言って、サッカーやってて利き脚なんて意識した事は無い。
「ヘエ、スゴイジャン」なんて言われても、「そうかな?」って思う。
どっちの足も抜群に上手いって訳じゃないからね。それなりで充分。
走り幅跳びも走り高跳びも、左足で踏み切るけど、歩く時も走る時も泳ぐ時も、左右を意識した事はない。(クロールの息継ぎは左でしかできないけど…)
箸は、家族みんなが右手で持っていたから真似をした。
グローブは、親父のお下がりを使っていたから左手につけてた。
はさみは、右手でしか切れなかったから、右手で使った。
右手を使わないと不便な世の中だったから、右手が先に器用になっただけの話。
右手が先に器用になってしまったから、左手をわざわざ使う必要はない。
箸を左右で持つ必要はなかったし、
野球では、ボールを左右で投げる必要はなかった。
やればできたんだろうけど、グローブを左右二つ買う程、野球が好きだった訳じゃない。
最近は、ユニバーサルデザインって言うの?
左手でも使えるはさみがあるから、左右で使うし、(切り絵師じゃないし)
歯ブラシなんて、もともとどっちでも良いようにできているから、その日の気分で、左手も右手も使う。(おかげで虫歯だらけ)
だけど、左手で字を書こうとは思わない。
今更苦労して左手で字を書く必要がないから。
僕の右手は怪我の後遺症で少し不自由なんだけど、それでも左手よりは上手く書けるから。
足よりも器用に動かせるはずの手でさえ、「いまさら」って思ってしまうんだから、右足で充分蹴る事ができる子、右足でしか蹴る事ができない子が、わざわざ左足で蹴ろうとするものか?
サッカーは、左右対称。
右回りでも左回りでもないし、唯一必要な道具は、右にも左にも転がってくれるボールだけ。
まずコーチが「利き脚」を意識しない事。
間違っても、「利き脚はどっち?」なんて子供に尋ねない事。
こどもに利き脚を意識させない事。
どちらの脚も同じように使わないとできないようなトレーニングを工夫する事。
こどものうちに早く気づかせてあげる事。
左右の足が全く同じように使いこなせる必要はない。
左右の足がそれぞれ個性を持っていてもイイでしょ?
だけど、左右を区別(差別?)しちゃいけない。
サッカーはユニバーサルデザイン。
左右を意識する事も、意識させる事も必要ない。
最初が肝心。
だけど、遅くはない、気がついたらすぐに始めよう。
Comments
comments powered by Disqus