ぐるっと遠回り

門限を数え切れないくらい破った罰で、今週は放課後の外遊び禁止。
今日も仲良しの友達があそぼってきてくれたんだけど、「ごめんな」って言って帰ってもらった。

だからといって、家の中でぼーっとしているようなこどもではないから、以前一人で挑戦しても組み立てられなかったLEGOに没頭。難しい設計図をみながら、昨日半日かけてとうとう組み立ててしまった。

「できた」
何だよ、全然懲りてないじゃん。
罰の効目は全くないようだね。

今日「公園へ行くけど、一緒に行くか？」と誘ってみると、
期待したとおり、「いく」と返事が返ってきた。

「走りに行くんだけど」って言っても、「いく」と。
「5周走るんだけど、一緒に走れる？」と聞くと、「だいじょうぶ」だって。

小学校の校庭にあるトラックぐらいにしか思っていないんだろうな。

靴を履いて、階段を下りはじめたら、左足のアキレス腱あたりが痛む。
「走れないかも」と言ったら、「あきらめちゃだめ」って言われてしまった。

公園までの距離をゆっくり歩いて傷みの感触を確かめ、「歩いたほうがはやいよ」って言われちゃうぐらいのジョギングで約束通り5周。その後は、何故かパントキックのキャッチ練習。リフティングより面白いんだとさ。

こどもが通っていた保育園に顔を出して、なじみの酒屋で焼酎を一本買って、ぐるっと遠回りをして帰ってきた。

走っている時も、歩いている時もずっと話をしながら。

「とおまわりしたから、よるになっちゃった」
「走るのも楽しかったし、キャッチの練習も楽しかった」
「ず～っと話してたね」

保育園のお迎えの帰り道はいつも、遠回りをして話をしながら帰ったっけ。
そう言えば最近、こんな風に話をしていなかったね。

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