2006.11.23のさっかーのーとから
11月23日木曜日曇り
後からボールがくるときは、ぜんたいを見るためにふくらみながらボールをうける。
戻ってクサビを受け、落としたボールをゴール前に配球してもらいシュートする。言葉にすると専門的な練習のようですが、こどもにとっては単純にターンしてシュートする練習のつもりでした。
こどもは、後方からゴールに向かって出されたボールに対して、最初は真っ直ぐ走っていました。
スピードや方向をわざと変えて配球されるボールに、ゴール前で行き詰まりボールが来るのを待っていたり、予期せぬ方向からくるボールに反応できなかったりと、苦労していました。
自分のイメージ通りにボールをうける事ができないので、何かを考えている様子でした。
「なんで?」と一言問うと「ボールがみえないから」という応え。
「どうすればいいんだ?」と尋ねると、首を後に振りボールを見ながら、それでも真っ直ぐに走っていました。
これでは、肝心のゴールを観ることができません。案の定、無人のゴールに設定されたゲートをボールが通過する事はありませんでした。
暫くすると、サッカーノートに書いたように、「ふくらみながら全体を観て、ボールをうける」を行っていました。
だけど、この時点では自分が問題を解決している事には気づいていません。
「すごいな、今何やった?」と言ってあげると、間を置いて「!」の表情。
「ぜんぶみた」「どうやって?」「ふくらみながら走った!」
(「ふくらみながら」なんて言葉いつ覚えたんだ?)
ふくらみながら走る事で、全体を観て、ボールをうけるスペースを作り出し、ボールをうけるタイミングを調整する。
教えようとしても、なかなか教えられない事です。
覚えようとしても、覚えられない技術です。
また、教えられた事や覚えた事は、身に付きにくく忘れやすいものです。
「秘密にしておきたかったのにな」って言ったら、「ぜったいにわすれない。ノートに書いておく」って、 家に帰るなり机に向かい、大きな字で書いていました。
Comments
comments powered by Disqus