ぎゅうぶた
こどもの誕生日プレゼントに、野球のグラブを買ってあげました。
買ったばかりのグラブに型をつけるため、ボールを入れたグラブをバンテージでぐるぐると巻いていた時に、
「やきゅうがじょうずになるには、どんなあそびをすればいいの?」と聞かれました。
「鬼ごっこが上手な子はサッカーがうまくなり、けん玉が上手な子はリフティングも上手になるぞ」と、日頃からこどもに言っていたので、疑問に思ったのでしょう。
「お父さんが子どもの頃、野球が上手なお兄ちゃんはめんこが強かったな」と話してあげたところ、早速自分の部屋へ籠もり、なにやら工作を始めました。
勉強机の引き出しやおもちゃ箱の中のガラクタの山の中から、以前から収集してあった牛乳の蓋を探し集め、
集めた蓋の裏側にクレヨンや水性ペンで大好きな昆虫ゲームの甲虫を書き、すてきなめんこを作ってきました。
こうなったら、僕が相手をしないわけにはいきません。
子どもの頃、ミカン箱いっぱいに持っていためんこよりも小さく、まして大人になった僕の手には、小さすぎて扱いにくい「ぎゅうぶたのめんこ」ですが、そこは、昔打った篠塚(じゃなくて昔とった...なんでしたっけ?)、こどもに負けるわけにはいきません。
最初は鈍い音で床を叩いていためんこでしたが、いい音がし始めると後は僕のペースでした。
今度は一緒にキャッチボールしような。
僕が子どもの頃、親父のお古のグラブ(それでも Rawlingsの逸品)をもらって、そのペタペタで大きなグラブで苦労しながらも、よく親子でキャッチボールをしたものです。
こどもがお父さんになった時に、サッカーでもキャッチボールでも水泳でも、なんでも親子でできるようであって欲しいなと思っています。
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