指示の声
僕は試合中、仲間に声をかけ続けます。
これは、仲間に声をかける事で試合に入り、集中を切らさないための方法で、正直な話、仲間のためを思って声を嗄らしているだけではありません。
クリア、あがれ、簡単に、上、前へ、外へ...
黙っている時は、自分がプレイしている時だけですから、僕を黙らせたかったら、ボールを持たせるしかない。遊びたくって仕方がない「犬」と同じですね、まったく。
声をかけてはいますが、決して「命令」ではありません。「指示」の一つではありますが、仲間の判断は尊重します。
だってそうでしょ?
最前線にいるFWが、今まさにパスをインターセプトしたDFに向かって、大声を張り上げているのですから、対戦相手にも声は届いてしまいます。
「右」と言われれれば相手も「右」を警戒しますから、その裏をかいて「左」に展開してくれて当然です。
僕は試合中、仲間の声を自分の言葉に置き換えて聞くようにしています。(外してしまった)「ナイスシュート」=「次は枠に入れろよ」ってな感じでね。
仲間にかける言葉も、実は置き換えて使っています。
僕の「クリア」は、"clearance"ではありません。「単純にゴールから遠ざけろ」という意味ではなく、「明確にしろ」という意味の"make clear"のつもりで使っています。「クリア」と言われてその度に、単純にボールを蹴り出していたのでは、仲間も僕もサッカーを楽しむ事はできませんよね。
Comments
comments powered by Disqus