2006年12月09日

叱る

「最初が肝心」とばかり、こどもがまだ小さい頃から厳しく叱ってきました。

だから、保育園に通っている頃のこどもはいっぱい叱られました。
叱られて直すことができれば、当然叱られる数は減ってきます。

小学生になって叱られる事が少なくなったこどもは、叱られない立場になったと勘違いしています。

「叱られなくなった」のは、僕にしてみれば「普通になった」、いわば「当たり前になった」だけの事なのですが、こどもは「(なにを)やっても良くなったんだ」と誤解していたようです。

「失敗を叱らない」と自分に言い聞かせてこどもと接してきましたが、何度も繰り返す失敗を叱らない訳にはいきません。

失敗した事自体は悪い事ではないのですが、失敗を繰り返すことが、失敗から何も学ばない事、失敗しないように努力しない事が悪い事だからです。

何度叱っても直らないときには、「叱る」が「怒る」に変わってしまいます。そんなときの僕は、明らかに苛立っています。

僕が苛立って怒ると、こどもは叱られているとは思ってくれません。叱られていると感じてくれなければ、直せるものも直せないのは当然です。

だから、「しまった、怒ってしまった」と後悔したときは、冷静になってそれに気づいたときに、もう一度こどもと話をするようにしています。

「さっきおとうさんが怒ったのには、こんな理由があったんだ」と、「叱る」が「怒る」になってしまった理由も説明します。

「叱る」はこどものためですが、「怒る」は自分のためです。

「おまえを叱るのは、おまえがかわいいからだ。決して、おまえが嫌いだからではない」なんて言い訳をしなければいけないときは、だいたい怒ってしまったときですね。

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