2006年09月05日

悪いクセ

子供達のサッカーを観察していると、どこのチームにも共通する点は多い。

たとえば、ボールを持つと、右でしか蹴れない選手は右サイドにボールを運び、右足でセンタリングをしようとする。

センタリングできない状況である事を知る(この状況は自ら招いているんだけど)と、ゴールめがけて無理やりに、ただ蹴り込んでしまう。

シュートしたいんだったら、はじめからゴールめがけてドリブルすればいいのにね。

シュートをするためにゴールに向かって長い距離をドリブルしようとすると、「自分だけでやるな」とか、「パスしろ」とか、余計なコーチングをする愚かな大人がいるからかな?

ゴール前までドリブルできる能力があるのなら、それを伸ばしてあげればいいじゃん。

遠くからでもシュートを打とうとする気持ちがあるんだったら、そのシュートをゴールに入れるためにどうすればいいのかを考えさせればいいでしょ?

「日本の悪いクセはサイドでボールを持つとすぐにセンタリングすること」と、オシム監督が言ったそうだけど、

子供の頃から持つ悪いクセは、簡単には直らないよね。
これは選手だけを非難しても始まらない。

センタリングが上手いって理由で、ずっとサイドプレイヤーをやらされてきたんだから、センタリングだけが自分の仕事だと思いこんでいるんだから、専門職を作り出すのが日本のサッカーの目的なんだから、センタリングしないといけなかったんだから、選手を責めたら気の毒だね。

同じような事は他にもある。

シュートをするのはFWだけなの?
ストライカーがいないと、サッカーはできないの?

DFはボールをはじき返しているだけでイイの?
GKはパスができなくってもイイの?
守っているだけでイイの??

「敗戦から学ぶこと」があるのは、選手たちだけじゃない。

オシムの言葉は、こう言っているんだと僕は思うな。

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