2008年06月12日

「知」のスピードが壁を破る

「判断力のラグビー」で世界を目指した

「メニイパターン」は、選手の創造力や判断力を必要としない。その分、時間をかけずに強化を行い、型を完成させることができる。ジャパンの目標としたラグビー「クイック&オプション」は、選手個々の判断力で展開するものである。我々の戦術のほうが高度であり、強化により多くの時間を必要とするが、体格の差がある時には最も有効な戦略である。「クイック」で時間を先取りし、「オプション」の多さで相手に的を絞らせない。この戦略で世界に挑戦しようとしていた。

「判断力のサッカー」のヒントになりますね。

チームプレーが下手な日本人

日本人はチームプレーが得意、という評判がある。だが、本当にそうなのだろうか。
【中略】
日本が得意とするチームプレーとは、優れた個人技を融合してでき上がったものではなく、あるフォーメーションをまずつくり、そこに個人を当てはめていくというものだ。まず決まった型があり、それに合わせて個人が練習していく。
【中略】
主体性よりも協調性が重視される。チームワークを協調性だけで成り立たせようとすれば、横並びをよしとして、出る杭をよってたかって打つ方向に走る。
【中略】
私は、主体性を持った個人がつくっていくのがチームだと考える。だから、チームは日一日と進歩するのだ。チームの各部分が主体性をもっているからこそ、柔軟性をもった対処・対応能力がついてくるのだ。

日本人が得意と評判のチームプレーは、本当のチームプレーではないんですね。

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2007年11月26日

育成のサッカーはしつけである~Technical newsを読んで

「日本のコーチは総じて教えなさすぎる」と クロード・デュソー氏が言われたと、去年のちょうど今頃、“教える”に書いたっけ。

このあと行われたナショナルトレセンU-12 関東指導者講習会でも、布 啓一郎さんにこの言葉の真意について質問したんだけど、

やっぱりこういう事だったんだね。

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2007年10月22日

チームプレー

八人制の大会でした。
うちは登録選手18人全員で参加していましたから、逆の意味で選手のやりくりが大変でした。

『勝つことと育てることは、矛盾すると同時に矛盾しない。その矛盾の間でコーチは生活している。』

二日間で行われた試合の間、誰に言われる訳でもなく、試合中に選手たちが座るための折りたたみベンチを、ひとりで運んでくれていた選手がいました。

はじめのうちは、「元気をアピール中です」とひょうきんな事を言っていましたが、彼の気持ちはそれだけではなかったと思います。

二日間で行われた七試合のうち、ほんの数分でしたが彼にも出場機会がありました。だけど結局、彼は全試合分のベンチ移動を自ら進んで手伝ってくれました。

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