Thinking speed
「考える」の次は、"Thinking Speed"。
考える速さを要求されるようになる訳だ。
じゃあ、その「考える速さ」ってのは、どうしたら鍛えられるのか?
いきなり鍛えようと思っても、脳が筋肉痛になっちゃうし、怪我でもしたら大変だから、慣れる事から始めよう。
まず日頃から考える事を習慣づけて、考え始める前に「えーと」とか、「さあ、どうしよう」って言葉を挟まないようにする。
これは、シュートする前に「どっこいしょ」とか「さあて」なんて言わないのと同じ事。
考える習慣ができて、頭のストレッチングができるようになったら、次の段階へ。
考えるサッカーで、考える速度を上げる為には、試合中に考えなければならない事を、練習中に予め整理しておく事が必要。
整理するとは、「単純にする」「優先順位をつける」「イメージにする」ってところかな。
たとえば、相手ゴール前でボールを持っている選手の場合。
この選手にできる事が、「シュート」「パス」「ドリブル」の三つだとする。
この時、「シュートしようか?パスか?ドリブルか?」なんて一度に考えていたらダメ。
これでは考える速度は上げられない。かえって遅くなる。
この三つに優先順位をつけるとすると、「シュート、パス、ドリブル」の順に、簡単な順に並べたら、「シュート、ドリブル、パス」になると僕は思う。なのに、日本人は真っ先に一番難しいパスを選択しちゃうんだよな...
で、シュートだったらボールとゴールネットまでの間にボールが通過するコースを見つけるだけでイイ。ゴール前にいるのは、仲間も相手もみんな単なる障害物だと思って区別しない。「シュートコースがあるか無いか」を考えればそれでいいはず。
シュートコースが無かったら作るしかない。ドリブルして作るか、パスして作るか、シュートして作るって手もあるけど...
これで、
1.シュートする
2.シュートコースを作る
っていう優先順位ができた。
ところで、一番に優先されて、しかも一番簡単な事なのにどうしてシュートしないんだろう?
なんで「シュートの意識」なんて課題にしてトレーニングしなければいけないんだ?
単純に考えられる手順を複雑にしているのは誰だ??
遠くからシュートをすると「安易に蹴るな」と、シュートをする為にドリブルをすると「一人でやるな」と、自分でシュートコースを作ったのに「他の子にもシュートをさせてあげろ」と、そんな指導をしていたからなんじゃないのか??
"Thinking Speed"のためには、「個の力」が必要。「個の力」を伸ばす為には「集団の中の『個』」を理解して認める必要がある。
違う色のビブスを何セット用意しても、現場の意識が変わらなければダメだ。
"Thinking Speed"について考えていたはずなのに...(いつもの事だけど)
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