簡単に、単純に考える
- 簡単に、単純に考える (PHP文庫)
- 著者: 羽生 善治
- 出版社: PHP研究所
- 発売日: 2004/10/2
教えられることが習慣化すると、自分で考えられなくなる
将棋界の慣習として師匠は教えないということになっていますから。だからコーチじゃないんです。教えないのが師匠の努めだということです。基本的に自分の力で強くなりなさいと。将棋は誰かに教わって強くなるというものじゃないんですよね。
なるほど。サッカーにもそんな部分はありますね。
問題を発見するのは「分析力」ではなく「洞察力」
いや、そうではなくて、知識ってもうすでに選手には分っていることが多いんですよ。タックルは低く入れ、と繰り返して怒鳴っていても、そんなことは選手は 分っているって(笑)。それよりも、聞いた瞬間に選手の中でイメージがワーッと広がって、選手自身の「考える力」を刺激するような言葉で伝えることができる人が、コーチをするべきではないかと思うんです。
とは平尾誠二さんの言葉。
勝負にこだわるだけならジャンケンでいい。いい棋譜を残すことにこそ、意義がある
将棋の場合、強い形というのは美しい形なのです。そして、美しさを感じとることのできる棋士が強い。ですから、私はなるべく盤上を美しくしようとデザインしていくのです。きれいな形というのは理屈じゃないでしょ。指し手にムダがなく、「いいか、悪いか」それだけなのです。いい形なら大体いい手です。
そんなサッカーがあってもいいなと思います。
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