2009年01月29日

ボランチ

こどもたちが集まりサッカーしようって段になると決まって、「ポジションを決めよう」ってことになり、さらに、「ボクはミッドフィールド」、「ボクは中盤」、「ボクはボランチ」、「ボクはハーフ」と宣言しはじめる。

「おいおい、フォワードはいないの?バックスは?どうして中盤がイイの?」って尋ねると、
「パスができるから」、「ドリブルできるから」、「シュートが苦手だから」、「ディフェンスが苦手だから」ってな言葉が返ってきた。

「守備も攻撃もできるから(やっていいから)」って、ポジティブにも受け取れる言葉もあったりするけど、

日本ではDFはDF、MFはMF、FWはFWになっている、攻撃と守備が分業されているのではないでしょうか。コンセプトを少し変えなくてはいけないと思います。まずはチーム全体で、全員が攻撃し、守備しなくてはなりません。

と、クロード・デュソー氏がおっしゃる通りです。
攻撃と守備が分業されていて、そのうえ、ポジション毎に細かく分業化されてしまう。

なぜかって、指導するのがラクだから、なのかな?

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2009年01月28日

良いプレーとは、「勝ちたい」と思うこと

Technical news Vol.29 P.49に、「JFAアカデミー福島での3年間と育成への提言(vol.1)」と題された、クロード・デュソー氏と布啓一郎氏との対談が書かれています。

その中で、

布 : フットボールをしている。フットボールを理解する。非常に難しいことです。日本の指導者にもう少し噛み砕いてメッセージを出せますか。日本人はボールを扱えるが、フットボールはしていないということについて。

に対して、デュソー氏は、

デュソー : この差は、日本ではDFはDF、MFはMF、FWはFWになっている、攻撃と守備が分業されているのではないでしょうか。コンセプトを少し変えなくてはいけないと思います。まずはチーム全体で、全員が攻撃し、守備しなくてはなりません。FWはアタックを終わって守備をしなくてはなりませんが、必ずボールを奪うというよりも相手の妨害をします。また、日本で言うボランチのポジションを表す言葉は、フランスでは「ボールを奪う人」という意味になります。日本ではボランチはボールを奪えていません。

と、

布 : ゲーム環境、トレーニング環境は大事ですね。攻める人と守る人が分かれてしまっているという話がありましたが、これは同感です。その考え方を変えるために、日本人にどういう提言がありますか。

に対しては、

デュソー : 子どもたちにフットボールをさせる、ということです

と応じています。

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2009年01月20日

2008ナショナルトレセンU-12関東 指導者講習会

2008年12月27日(土) ~ 28日(日)、鹿島ハイツスポーツプラザで行われた2008ナショナルトレセンU-12関東指導者講習会へ行ってきました。

受付を済ませ、選手たちのトレーニングを見学。2006年にここで見学したトレーニングとはだいぶ違っているのは、一目見て明らかでした。

毎年この講習会に参加している顔見知りのコーチを見つけ話を聞いたところ、2007年からトレーニングの内容が大きく変更され、アカデミーの影響が大きくなったとのことででした。

2007年に参加されたかたが、

FPは、JFAアカデミー福島で行われている事を今回、トレーニングしました。 13歳~14歳の選手達が行っているトレーニングを12歳の選手達が行いました。 なぜか? JFAアカデミー福島で、選手達が取り組んでいる事は、12歳までに修得して欲しいスキルを選手達が身に付けていない為に13歳~14歳で行なっているという事でした。

と書かれているのを見つけました。なるほど、そんな理由が背景にあったんですね。

僕がトレーニングの中で聞き集めたキーワードは、
シンプル、テクニック、アクション、動きながら、
それから「足元に止めない」なんて具体的なものがありました。

全てのトレーニングの共通点は、『動きながらのテクニック(ボールを止める・蹴る・運ぶ)の習得』、『状況に応じたスキル(判断力)の発揮』、『持久力の向上』の3つです。

ということですから、これも2007年から変わりないようです。

実技講習の中でも「フィジカル(持久力)」は強調されていました。

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2008年01月17日

バックフット

」だったはずなんだけど、どこに書いてあったのかな?

」って意味だったと記憶しているんだけど、記憶違い??

「遠いほうの足」ってのは、
パスの優先順位の三番目「ディフェンスから遠い足」にある「遠い足」のことでもあるし、
後方からパスを受ける際の「ゴール側にある足」のことでもあるはず。

サッカー指導教本のサッカー用語の知識でも調べてみたけど、ここにも書かれていなかった。

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2007年11月29日

「アイデア」というフィルタをかけて観てみる

指導者講習会の実技でミニゲームを行った時のことだった。
ゴールに背を向けている僕の足元にパスが通った。僕は振り向くことをせず、足元に来たボールをインサイドで叩き、立ち脚の後側を通してゴールを狙った。

と同時に、ピッチの外でゲームを見ていたインストラクターの視線を感じて、「しまった」と思った。「どうして振り向いてゴールを見ない」ぐらいの注意をされるかなって思ったんだ。

そのゴールを狙ったキックは、枠に入ることはなかったけど、インストラクターは、「良いアイデアだ」って褒めてくれた。

この言葉で安心したというか、気が楽になったというのか、いつも通りにやってみようって気持ちになることができた。なんだかとても嬉しかったことを覚えている。

自分のPLAYを褒めていただいたものの、「ゴールに入れなければ」って思った。アイデアを結果に繋げないといけないと、素直に反省することができた。

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2006年03月31日

黄色とオレンジ

指導者の皆さん、「色弱」について、どのくらい知っていますか?

赤、緑、黄、オレンジの4チームに分けられてミニゲームが始められました。
僕は黄色チームになり、4色のビブスの中から黄色を自分で選んで着ました。

対戦相手は、オレンジのビブスを着たチームでしたが、僕は何度もパスミスをしてしまいました。しかも相手の選手にパスをするという致命的なミスです。

でも、僕は味方だと確信してパスをしているんです。

僕は以前、小学校の健康診断で「赤緑色弱」だと言われました。赤と緑の区別が付きにくいことは、自覚していましたが、黄色とオレンジも区別しにくいんです。

結局、ゲームを楽しむことはできませんでした。

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2005年07月14日

かんがえろ

たった一言、「かんがえろ」って指導者が言っているけど、いったい何を考えればいいんだ?

僕が子どもの立場だったら、「なにをですか?」って返答をして、きっとこの指導者に嫌われていることだろうな。

ミニゲームの最中、スローインの場面で「かんがえろ」だって...
いったい誰に向かって言っているんだろ?

ゲームをしている子ども達みんなに言っているんだとしたら、ずいぶんと省エネなコーチングだよね。

こんな事だから、
投げる選手は投げることだけを、
受ける選手は受けることだけを、
考えてしまうんだろうな。

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2005年03月24日

雑誌『IL NUOVO CALCIO』NIPPONに西村選手が登場!

サッカー指導者に向けた日本版『IL NUOVO CALCIO』創刊!サッカーの創造的指導者向け新雑誌
『IL NUOVO CALCIO』NIPPON

創刊号(3月20日発売予定)の『選手インタビュー』コーナーに、
大宮アルディージャの西村卓朗選手のインタビューが掲載されているそうです。

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2005年01月30日

公認キッズリーダー養成講習会[U-8.10]

僕のホームグラウンド西が丘サッカー場へ行ってきました。
講習会を受講するためだったのですが、30年ぶりに西が丘の芝でサッカーをさせていただきました。

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2004年12月11日

指示の必要性

指示される事に慣れてしまっている選手は、練習中もコーチの指示を待っています。
待っているというより、指示がないと練習すらできません。

また、指示どおりにできないと怒鳴られたり叱られたりするのでは、
選手はどんどん小さくなっていきます。

練習中に指示がないと動けないような選手は、
試合中に監督の指示なしに動けるはずがありませんから、
監督は指示をし続けなければならなくなります。
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