2013年09月16日

ドリブルを知らない

サッカーは知っている、パスもできる。そんな小学生たちとコーチとのやり取りを観察していて、気づいたことがあった。

コンドゥクシオン[conducción](運ぶ)とレガテ[regate](突破する)とあるはずなのに、スペイン人のコーチが彼らの動作を「ドリブル」と呼んでいる。

目の前でプレイしている小学生たちのドリブルは、コンドゥクシオンでもレガテでもないということなのかな?

小学生たちのドリブルは、「運ぶ」でも「突破する」でもなく、いわば「移動する」ためのドリブル。

「ボールを運ぶ」という動作にしては、「自分が」の意識が強くて「ボールを」の意識が弱く、「突破する」というほど相手のプレッシャーがあるわけじゃない。シュートができる所までボールを蹴って移動するってな感じ。

PKのキッカーがスポットまでボールを置きに行くような、シュートするためにそれを宣言する動作に似てる。

その動作を繰り返し繰り返し行っているだけだから、とてもサッカーをしているようには見えないよな。

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2006年04月04日

ラストパス

練習メニューを一通り終え、グラウンドの真ん中あたりに立っている子供に向かって、ボールを蹴る。

転がってきたボールをみながら、「どうするの?」ってな顔をしているけど、僕がタッチライン沿いをゴールに向かって走り始めたら、解ったようだ。

トラップせず、僕の行き先に向かってパスを返してくる。

「あれ、忘れちゃったのかな?」って顔をして、もう一度こどもがいたところにパスを返すと、

「あ、そうだった!」ってな顔をして、ゴール前まで移動している僕にパスをしてから、走り出す。

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2005年12月18日

カリオカと手のひら

カリオカステップの時、両手のひらはどこを向いていますか?

カリオカステップに苦労している人の動作を観察していると、両腕を大きく広げ、この姿勢をなんとしても保とうとするあまり、胸から指先まで力んでいるように見えます。

また、手のひらが下を向いているのを保ちながら動作している人は、正面を向けている人よりもやりにくそうに見えます。

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2005年11月15日

ワンバウンドリフティング

少年サッカー指導コラムにもあるように、ボールリフティングをマスターしようとしている子どもにとって、ボールを「落とさないように」というのは、大きなプレッシャーになります。

リフティングでは、ボールと対話をしながら、どの部分で、どのくらいの強さで、どこに蹴り上げて、どこに落とすか、などを自ら工夫することで、この感覚を身に付ける事が大切なんです。

リフティングは連続するトラップです。

トラップは、次の動作をする自分に対するパスですから、自分の間合いの中にボールを置く事ができていれば、地面に置きにいったほうが良いはずです。

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2005年11月01日

連続するトラップ

ドリブルもリフティングもボールタッチを連続する動作である事は同じ。

ボールが地面の上をほぼ水平方向に移動するのがドリブルで、ボールが地面と垂直方向に移動するのがリフティング。

キックで自分へのパスを連続するのがドリブルなら、トラップで自分へのパスを続けるのがリフティング、だな。

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2005年10月28日

ボールの軌道

ボールの軌道は、どうなっているんだろう?

テニス教室では、ラケットを使ってドリブルをしていた。ボールを転がして、サッカーのドリブルのような練習をする教室もあるようだけど、テレビでは、バスケットボールのドリブルのようにラケットでボールを突いていた。

テニスボールは常にコート上の同じ場所一点でバウンドし、垂直方向に同一線上を移動していた。

ゴルフ選手のリフティングも、ボールは常に同一線上を短い距離で移動していた。

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2005年08月29日

「気を付け」の姿勢から蹴ってみる

「気を付け」の姿勢からインサイドキックのフォームをしてみてください。

最初の動作で、蹴り脚を後方へ引いた人と、立ち脚を前方へ出した人に分けられるはずです。

うちのこどもの場合、蹴り脚を後方へ引き、身体が蹴り脚側に開いた半身になっていました。

原因はいくつか考えられますが、ひとつは、トラップでボールを足元に止めてしまうために、蹴る時にはどうしても蹴り脚を後方へ引く必要があり、そのためにこんなフォームになってしまったと考えました。

僕の場合、「一歩前へ」の動作で、立ち脚だけを前へ出します。
この時に、身体は正面を向いたままで、半身にはなりません。

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2005年08月06日

ゆっくり蹴ってみる

重心の位置では、インサイドキックを苦手とする人が、「いち、に」のリズムでボールを蹴っていると書いたけど、じゃあ、どんなリズムで蹴ればいいのか?

僕は子どもに「いち」(正確には、「いーち」)で蹴りなさいと教えている。

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2005年07月06日

重心の位置

二軸動作だとか難しいことは抜きに考えても、インサイドキックを苦手とする人は、重心の位置に問題があるんじゃないだろうか。

インサイドキックを苦手とする人のフォームを見ると、「いち、に」のリズムでボールを蹴っているのがわかる。

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2005年05月26日

「妖怪ぬりかべ」がインサイドキック??

重心の移動を書いた後も、鏡の前でキックフォームを確認してみるんだけど、
なんだかどうもすっきりしない。

何がすっきりしないかっていうと、
笑っちゃう事に「『妖怪ぬりかべ』がインサイドキックしたら、
本当に僕のイメージどおりに蹴ってくれるんだろうか?」って考えたから。

「妖怪ぬりかべ」がインサイドキックをするのを想像すると、

1.脚だけ振り回して蹴る
2.立ち脚側を軸にして、ドアを閉めるように旋回しながら蹴る
の2パターンは容易に想像できるけど、

3.前後と上下の重心移動で蹴る
ってのは、想像しがたい。

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