「サッカーに攻守の切替なんて無い?」を確認したくて、
ボールを保持しているチームは、ゴールをゲットしようとし、 ボールを保持していないチームは、ボールをゲットしようとする。
を確認したくて、1月21日に東京都立飛鳥高校で行われた指導者講習会を受講してきました。
講師は、坂本健二さん。講習のテーマは「『ボールを重視した』ゾーンディフェンス(Ballorientierte Raumdeckung)の正体を知ろう!」です。
ボールを保持しているチームは、ゴールをゲットしようとし、 ボールを保持していないチームは、ボールをゲットしようとする。
を確認したくて、1月21日に東京都立飛鳥高校で行われた指導者講習会を受講してきました。
講師は、坂本健二さん。講習のテーマは「『ボールを重視した』ゾーンディフェンス(Ballorientierte Raumdeckung)の正体を知ろう!」です。
大切なのはポジショニングであって、ポジションではない。
ポジションからポジショニングを教え込もうとすると、
「近くにボールがあるのに、『あそこは自分のポジションじゃないから』と、ボールに関わろうとしない」
ってな事になる。
ボールに関わっているのは、ボールを持っている子とボールが欲しい子だけで、他の子は自分のポジションでじっとして、ボールが来るのを待っている。
これじゃサッカーにならない。別のスポーツだよね。
団子サッカーを回避するってな発想からだと、どこもこんな感じになっちゃうんだろうな。
では、何を基準にポジショニングを指導すればいいのか?
ポジショニングの基準は何か?
戦術的ピリオダイゼーション("Tactical Periodization")について調べていたら、面白い資料を見つけたので紹介します。
This great downloadable journal shows sessions were observed during Marc Dos Santos' visit to F.C. Porto in March, 2007. The main objective of his visit to F.C. Porto was to observe the way the club operates within the different age groups using. Dos Santos also studied their method of Tactical Periodization. That is the model of play characterizing the Club; model of practice and model of coach to operate this way of playing was written by Mr. Vito'r Frade.
"Mr. Vito'r Frade"については、この"F.C. Porto Journal"の最初のページで、
Mr. Vitór Frade is a teacher at the Sports University of Porto and called by many as the "father" of José Mourinho and the father of "Tactical Periodization"
と、また"Marc Dos Santos"については、
Marc Dos Santos has travelled extensively in Portugal observing many first division clubs including Boavista FC and SC Beira Mar. He is a UEFA B Licensed coach that is currently the Head Coach of Attak FC of the Canadian Professional Soccer League.
と書かれています。
いつものとおり、興味がある部分に付箋を貼りながら読んでいましたが、途中で付箋を貼るのを諦めました。付箋がいくらあっても足りないからです。それでも、短時間で読み切ってしまいました。それぐらい、おもしろい本です。
木曜日-「特有」のものを強化する
例えば、この本は素晴らしい本になるだろうが、たとえ50回読んだとしても、伝統的な方法を学んできたコーチがこの本からトレーニングのために有益なものを得ることは、難しいだろう。
なんて書かれていますが、幸いなことにまったくのド素人の僕には、とても有益な本です。
本の表紙に「『KING OF 監督』誕生ストーリー」とあるとおり、「監督人生を綴った本」で、期待した内容とはほど遠く、「図書館にあってよかった」なんて思いながら読み進めていました。
それでも、「ポゼッション」についてあれこれと考えている今の僕には、何点か興味深い記述がありました。
パスアンドゴーとは、簡単に言うと「パスをしたら動く」という約束事のこと。
また、「動く」の目的は、「他の選手が動くスペースを作り出す」ことだそうだ。
pass and go - when 1 player passes it to another player, then runs to open space, then passes it back.
こんな説明をしているのを見つけたけど、これはいわゆる「壁パス」?
壁パスは、仲間が一人いればできるから、最も単純な「パスアンドゴー」の型ということかな?
相手の体にボールをぶつけて、たった一人で壁パスをする選手がいるけど、これは特殊な型。
これだってボール保持者が「パス(?)アンドゴー」しないとできないな。
ボール保持者が「パスアンドゴー」の「ゴー」するのをきっかけに、彼が空けたスペースに他の選手が動き出すのなら、能動的なのはボール保持者ただ一人、他の選手はきっかけ待ちで受動的な立場になりがち。
しかも、約束事に従っているというところがとても気になる。
これで、全体のポジションのバランスを保とうとすると、連鎖反応的に穴埋めをするのが手っ取り早いのかな?
よく見かけるのが、「右回り」とか「左回り」とか、単純な規則を作って穴を埋めていく方法。これだと、動きが自動化されているから、規則に従ってさえいれば頭を使って判断する必要は無い。
だけど、これでは「穴埋めをする」ということが目的になってしまわないかな?
肝心な事を忘れてしまってはいけない。
ここでは、バランスを保とうとして規則性が生まれてしまうからいけないわけで、自動化してきたら誰かがそれを無視した動きをする必要がある。
バランスを崩す事でバランスを保つ、という事になるのかな?
瞬間的にワンタッチでパスをする時、僕には仲間が見えているわけじゃない。
きっと僕の視野に仲間は入っているんだろうけど、確認はできていない。
なのに、パスを通す事ができるのは、なぜだ?
今そこにあった何かが動いたと感じる。
感じると意識する間もなく、身体が勝手に動いてパスをしている。
気配とでも言うんだろうか?
自分でも不思議なぐらい、反射的にパスをしている。
蹴った後で、ボールの行方に仲間がいた事に気がつくぐらい。
だけど、動きが止まってしまっている仲間には、この感覚でパスを出すことができない。
いつ?という事なら、答えは簡単。
ボールを持っているときと、ボールを持っていないとき。
だってこの二つしかありえないんだから…
ボールを持っているときは、ボールをどこへ運ぶかを判断するために観る。
ゴールへ運ぶのか、味方に運ぶのか、自分に運ぶのか。
ボールを持っていないときは、人をどこへ動かすかを判断するために観る。
自分をどこへ、相手をどこへ、そして味方をどこへ。
サッカーは二つのチームが戦い、時間内により多くのゴールをゲットしたチームの勝ちになる。
二つのチームとは即ち、ボールを保持しているチームとそうでないチーム。
ボールを保持しているチームは、ゴールをゲットしようとし、
ボールを保持していないチームは、ボールをゲットしようとする。
ボールを保持していないチームがボールをゲットした瞬間から、この立場が逆転する。
だから、どちらのチームも常にどちらかの獲物をゲットしようとしている訳だ。
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